物事を成し遂げようとする時の行動によって性格を分けるとしたら大きく「上司タイプ」と「職人タイプ」の2種類に分けられる、と思っている。あくまでも自説だが。

何かしらやりたいこと、やらなきゃいけないことがあった時、
「上司タイプ」は、他の人に「やって」と指示して、やらせることによって成し遂げようとする。
一方「職人タイプ」は、自分の力で成し遂げようとする。

これは仕事上の話だけではなくて、あらゆる場面で出てくる行動だ。
もちろん、どっちのタイプも逆の行動をすることもあるけど、タイプに合った方法の方が楽なのでやりがちになる。

人間を見ながらこんな自説を持っていたのだけど、これは犬の性格にも当てはまるのではないか、と、りつりんを見ていて思うようになった。

りつりんは、この分類でいくと明らかに「上司タイプ」だ。

ボールなどのおもちゃが家具の下に入ってしまった時、
もし「職人タイプ」だったとしたら、すぐに下に潜り込んで頑張って取ろうと必死になるはずだ。職人度が高いほど、諦めずに工夫しながら取れるまでやり続けるはず。

しかし、りつりんの場合、
家具の下に入ってしまっても、はなから自分で取ろうとせず、
すぐに飼い主の方を振り返り「わん!」と鳴くのだ。明らかに「取れ!」と言っている。
手で家具を引っかいたりもするけど、それは自分で取ろうとしているのではなくて、飼い主に向けて「この下にあるものを取れ!」ということを示すゼスチャーにすぎない。
場合によっては命令形だけでなく、「クウ~ン」と可哀そうな自分を演じて、泣き脅しの手を使ってくる場合もある。
何にせよ、あくまでも自分の力で取ることに努力するのではなく、他人に取らせることに力を注いでいるのだ。

本当に全く自分で取ろうとはせずに飼い主への「取れ」アピールがしつこいので、「自分で取れよー」と無視していても根負けして最終的には取ってあげてしまう。そんな弱さがより、りつりんの上司度を助長させてしまっているかもしれない。

ここまで書いておいて、「本当に職人タイプの犬はいるんだろうか?もしかして犬はみんな上司タイプだったりするのかも?」と不安になってきたので探してみたら、ちゃんと諦めずに自分の力で取ろうと努力する犬もいるようだ。

you tubeで見つけた職人タイプの犬

いやー。この動画の犬は、自分で一生懸命取ろうと頑張っていて、飼い主に対して「取れ」という命令形アピールは一切しないんですね。

一方うちの上司タイプの場合。


上の動画のワンコと比べると、明らかに全く自力で取ろうとはしてませんね・・。